1. 背景
近年、ビタミン剤について様々な調査や研究が行われている。その中には、『ビタミン剤は体に良いのか』という疑問に対するものも多く含まれている。例えば、Eliseo Guallarらは以下の論文を医学誌アナルズ・オブ・インターナル・メディシンで発表している。
※論文の本体は上記リンク内 "Suppliments" から入手可能
上記論文の発表を受け、livedoorニュースでも以下文書を発行している。
本文書ではサプリメントの効果について、その真偽を明らかにすることを目的とする。
2. サプリメントの効果について
サプリメントの効果については、『ビタミン剤 効果無し』『ビタミン剤 効果有り』などでGoogle検索すればいくらでも出てくる。そのため、ここでは代表的な文書しか取り上げない。
まず、背景で紹介した論文(2013年12月発表)について考察してみる。
論文のタイトルは、『もう十分:ビタミンやミネラルのサプリメントに金を浪費するのはやめよう』というものである。
結論から書くと、以下のようになる。
【第一の調査結果】全原因死亡率、心血管疾患、または癌に対するサプリメントの有益な効果の明確な証拠はない
【第二の調査結果】認知障害または軽度から中等度の認知症患者について、その改善はみられなかった
【第三の調査結果】心筋梗塞を持っている患者について、その改善はみられなかった
【その他】ベータカロチンが肺がんリスクを高める可能性や、ビタミンEや高容量のビタミンAの摂取が死亡率を高める可能性などが明らかになっているため、安易な摂取は避けるべき
つまり、
ビタミン剤は『死亡率』『心血管疾患』『癌』『認知症』『心筋梗塞』には効果が無さそう。
βカロチン、ビタミンE、ビタミンAを過剰摂取すると死亡率が上がりそう。
ということ。
だから?
3. 【結論】ビタミンCは老化防止になる
だんだん書くのが面倒になってきたので、もう結論を書いてしまう。
様々な論文が発表されているが、そのほとんどが『限定された病気に対して』効果が無さそう、という情報である。また、死亡率が上がるとされているβカロチン、ビタミンE、ビタミンAにかんしても『おそらく過剰摂取した人』という曖昧な調査であり信憑性に欠ける。
とか、いろいろ書こうと思っていたら、素晴らしく論理的に書かれているものがあったのでこちらを読んだほうが分かりやすいですね。
「サプリメントは効果なし」記事の不勉強 - 米国統合医療ノート
上記文書でも書かれている通り、どの論文も「マルチビタミンは効果がない」という根拠としては薄弱であると言える。(livedoorブログの著者に対する激しい憤りも書いてあり、大変共感しました。まさに私も書こうとしていたもの。ま、livedoorだし仕方ないか。)
では、逆にどのような効果があるのか?ということを伝えたい。
実は、私は20年近くビタミンCのサプリメントを摂取している。
結果として、以下3つの効果があることが判明した。ソースは私。
①老化防止
②風邪予防
③皮膚の強化
①について、現在の私の年齢は**歳だが、未だに20歳未満に間違えられる。コンビニでお酒を買うと『年齢確認できるものを提示してください。顔写真付きでお願いします。』と真顔で言われる。会社でも、『どうしたらそんな若く見られるのか不思議だ。』と珍獣を見るような目で見られる。
また、見た目年齢だけでなく、体内年齢も凄まじいことになっている。
体内年齢を測定すると、測定できる最低値である『18歳』しか表示されない。これは、ビタミンCが皮膚だけでなく体内にも影響を及ぼしていることを示している。もちろん、毎年2回実施している健康診断では、全項目『健康(最高ランク)』である。
確実に言えることは、
若く見られたいならビタミンCを飲め
ということ。ただしググれば分かる通り、過剰摂取は体に悪い(ビタミンCの場合下痢などを起こす)ので、必ず容量は守ること。長期間摂取することが最重要である。
②について、ビタミンCを取るようになってから風邪をほとんど引かなくなった。(と言っても比較対象が20年前の私なので、信憑性には欠けます。)
ググれば分かるが、免疫力は上がると言われている。
③について、ニキビができにくくなった。これは自分でも驚いた。また、痔などの出血もすぐ治る。(おそらく皮膚の回復が早い。)ニキビで悩んでいる人がいたら、まず3ヶ月毎日ビタミンCを飲んで欲しい。本当に治る。(ただしニキビ跡にはあまり効果が無い。)
参考文献:
①健康と美容に関するブログ。信憑性は不明
老化防止にビタミンCが効果あり|毎日の生活習慣で抑える! – 健康と美容と雑多な毎日を生きるのがつらいならこのブログ
②東京医科歯科大の報告
ビタミンCは「老化の抑制」にも有効 ―東京医科歯科大が報告 - まぐまぐニュース!